2015/07/01

話にオチをつける文化(2)

台湾の人々は笑いを大切にする文化を持っているのではないか、という話の続きです。

# 前の話はこちら。「話にオチをつける文化」

この話題について、今日も新しい事例を経験しました。
今日の午後、勤務する大学の教職員の「お誕生会」がありました。
誕生日が7月から9月までの教職員を学長が招待して、
「コーヒーとケーキを頂きながらおしゃべりをする」という会でした。

20人ぐらいが入る小さ目の会議室で、
みんなで誕生日の歌を歌い、
ケーキの蝋燭を学長が代表して消し、
みんなで取り分けて、いただきました。

一通り世間話が終った後、
学長が「それじゃ今から一人ずつ笑い話をしよう。まず私から!」
と言って、笑い話大会が始まりました。
そして、その場にいたみなさんは、
ごく自然に、とっておきの笑い話を披露していました。

中には、「すいません、何も準備していないので、後回しにしてください」
という参加者もいました。

# なので、みなさんがいつでもスバンバイOKという訳ではないようです。

しかし、10人ほどいた参加者は、ほとんど何か話して、
拍手をもらっていました。

という事例から、少くともその場に集った人々が、
「言葉で人を笑わせる」ということを大切にしていることが分かります。

ただし、まだこの仮説が一般化できないのは、
学長自身がアメリカ留学経験者で、英語が堪能、
普段から通訳を通さず英語圏からのお客様と契約や交渉をなさるので、
この誕生会の笑い話大会も、
そのような英語圏の文化の影響を受けてのイベントであった可能性も否定できないからです。

このようにまだ一般化するには疑問の残る仮説ではあるのですが、
台湾の人々も少くとも一部の人々は「人を笑わせること」を
大切に思っているようです。
今後さらに事例に当ってみたいと思います。