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台湾に住んでいると「台湾のほうが日本より英語が強いから国際的だ」みたいな論説をよく聞きます。
私はもちろん「できない人」なわけですが、
でも日本人にも英語できる人多いのに、
なんでそんなふうに思うようになったのかよく分かりません。
おそらく台湾に英語のできる日本人があまり来なかったためでしょう。
そういう人々はふつうは台湾に長くいませんから。(例外あり!)
でもとにかく「日本人は英語がだめ」というのは台湾の常識です。
そんな台湾でこんなニュースが。
台灣多益測驗輸韓日 朱立倫:奇恥大辱
英語で韓国や、あろうことか日本にまで負けたのが「とても大きな恥辱」なのだそうです。
勝手に見下しておいて、勝手に負け(?)と決めてくやしがっている
という、とても失礼な話なのではないかと思います。
ただ、この問題は個人的に興味深い問題を2つ含んでいます。
1つは「英語の早期教育の成否」についてです。
今日日の台湾の若い学生さんたちは、
幼稚園では普通にバイリンガル幼稚園に行っていた人たちだと思います。
そして小学校では低学年から英語が必修だったと思います。
こうした早期教育がTOEICの点に結びついていないという点は、
外国語習得論的に、非常に興味があります。
(TOEICの点数だけが英語の運用能力ではないという前提で)
また、日本でも若者の学力低下が報告されていますが、
同様の傾向が台湾でも発生しているのかも知れません。
こちらも台湾で教鞭を取るものとしては大変興味深い話です。
それにしても「台湾は負けるわけにはいかない」という話なのですが、
いったい何と戦っているのでしょうか。
英語の呪縛というのは、それほど強いものなのですね。
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