今学期、私は担当する授業を減らしていただいており、
テストをするクラスも少なかったので、
例年に比べて、ずいぶんと負担が軽く、楽でした!
それはそうと、今回、とある学科の口頭テストで、
「合格者とハイタッチをして健闘を称える」というのをやってみました。
ハイタッチというのは、あれです、こういうやつです。
このハイタッチは、
おそらく日本の小中学校の現場ではよくあるものだと思います。
カリスマ英語教師の田尻五郎先生(関西大学)の実践の紹介で、
中学生に英語を教える現場で田尻先生がハイタッチを取り入れていらっしゃいました。
そして、その実践をモデルにされている日本語教師、横溝紳一郎先生(西南女学院大学)が、
大学の留学生を対象にしたご自身の実践に取り入れていらっしゃいました。
ということで、私のオリジナルでは断じてなく、
先達の実践をパク…、もとい、再現したものです。
「ちょっと子供っぽいかなー?」と心配したのですが、
結構みんな喜んでいたと思います。
ただ、口頭試験もあまり簡単すぎるものでは、
学生さんたちも達成感がないでしょう。
ある程度難易度があり、合格するとうれしいぐらいのテストである必要があります。
当然、難しすぎて、ほとんどの学生が合格できないのも、あまり意味がないでしょう。
この辺の見極めが結構難しいのですが…
今回の小テストの内容
学生さんのレベルは、初級中盤(海外でN5ギリギリ合格)を想定しています。40個足らずの、基本的な動詞の一覧表から、
7つの動詞をランダムに選び、
それらの動詞について、
「ます形を聞いて、普通体の4つの変化を間髪入れず発音する」
というテストをしました。
例えば、「行きます」という教師の発音を聞いて、
「行く、行かない、行った、行かなかった」
と答えます。これを7回実行します。
所要時間は、1人につき2分を想定していたのですが、
だいたい30秒から1分ちょいぐらいでみんな発音していました。
もちろん、言い間違えたところは減点です。
発音が不明瞭だった場合だけ、もう一度発音し直すことを許可しました。
7つの動詞全て正確に発音できれば合格です。
配点は、中間テスト100点満点のうちの20点としました。
ハイタッチをしてみて
ハイタッチをすることで、「よくがんばりました。健闘を称えます」という気持ちが表現できればいいなと思いました。
思いがけず、学生さんたちが喜んでいたみたいなので、
取り入れてよかったと思いました。
これまでは、「おめでとう、合格です」という言葉掛けだけだったのですが、
それよりは気持ちが伝えられたのではないかと、
今は思っています。
最後に
私はもともと「いえ~い」とハイタッチをするようなキャラクターではなく、
こういう小技は気恥ずかしいというか、照れくさいと思うタイプです。
でも、今回そこを敢えて踏み出してみて、
これまで以上に学生に近づけたような気がしました。
ひと皮剥けたというか何というか…
今後、学生さんたちの雰囲気が変わるかどうか、
来週からまた観察していきたいと思います。
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