2011/01/25

オーディオリンガル法

特に脈絡もないのですが…

ゆうべ第2言語習得の本を読んでいて、
「オーディオリンガル法(言葉の教え方の1つ)はコードー主義だからよくない!」
「時代はニンチだ! コミュニカティブだ!」
みたいな話を最近聞いたのを思い出しました。

私はそういう流行り廃りには興味なくて、
「学生さんをノセることができるなら何法とか関係ないでしょう?」
という立場です。

で、おととしになるのかな?
私が通う大学院のレポートに
「何でもいいから教授法を1つ選んで長所と短所書け」
という課題が出たんで、
あえてオーディオリンガル法を擁護する話を書きました。
よかったら読んでやってください。

レポート:オーディオリンガル法云々

これまとめてて思ったのは、
「自分で資料にあたって調べないと危ない」ということでした。
無責任なプロパガンダなんて、
本当にすぐ身近にありますからね。

たとえば先に、
「オーディオリンガル法はコードー主義だからよくない!」
という例を挙げましたが、
「ホンマにそうなんかー?」
という論文があります。
私のレポートにもちょっとだけ引用しました。

http://applij.oxfordjournals.org/content/27/3/519.full.pdf+html

Castagnaro, P. (2006).
Audiolingual Method and Behaviorism: From Misunderstanding to Myth.
Applied Linguistics, 27 (3), 519–526.
(『オーディオリンガル法と行動主義 -誤解から神話(作り話)まで』)

目から鱗ボロボロでした。
言われてみると、「チョムスキーがやっつけた」
と言われているスキナーの「オペラント条件付け」と、
ドリル練習は関係ありませんね。
こういう、

「気をつけろ! 暗い夜道とプロパガンダ」

みたいな論文、大好きです。

というわけで、
偉い(と言われている)先生の言うことを、
鵜呑みにしないように気をつけたいものです。

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